去年のGWに輪島の朝市に行った際に購入した「フグの卵巣の糠漬け」という、猛毒で危険なフグの卵巣を食べるという、禁断の珍味をお正月に食べたので紹介します。
フグの卵巣は猛毒!
フグの中でも卵巣は、猛毒で最も危険な部位なのですが、なぜか石川県にはこの猛毒のフグの卵巣を食べる郷土料理があります。
しかも、毒が消える仕組みや理由が未だにわかっていないという実に不思議な料理で、誰が最初に思いついたのかとか、色々気になり過ぎます。(普通は食べないと思う。)
日常的に食べるものではありませんし、石川県民でも存在は知っていても食べたことがあるという人は少ないかもしれませんが、「地球上で最も珍しい発酵食品」だと言われている食品です。
猛毒だったものを食べるのには勇気が…
いくら毒が抜けたものだとはいえ、元は猛毒だったものを食べるのはさすがにちょっと勇気がいります。フグの卵巣の糠漬けは、石川県のみで、しかも製造販売許可をとっているごく一部の業者のみでしか作ることができません。購入した商品のラベルには、「石川県予防医学協会検査済み」と書かれており、ちゃんと毒?の検査を受けているようなので、安心して食べることができました。
フグの卵巣の糠漬けを食べてみた
購入したものはこちらです。余裕で1年以上持つとのことで、冷蔵庫で保管していました。私は普段日本酒は飲まないのですが、お正月は日本酒を飲むので、そのタイミングで食べようと決めていました。
こちらがつまみ用にカットしたものです。
ちょっとかじってみたところ、かなり塩辛いです。お酒のあてにするなら少量で充分だと思います。
ということで、お茶漬けにしてみました。こちらの方が食べやすいです。あと、アンチョビみたいな感じでパスタに使うとかもよさそうな感じです。
最後に
今回の地震で、輪島の朝市は壊滅的な被害を受けました。近年は、朝市で購入したものをその場で焼いて食べられるようなスペースを作ったりと、輪島の朝市は観光に力を入れているという印象でした。
朝市で買った、くちなしの黄色が印象的な「えがらまんじゅう」も懐かしく美味しかったです。
一日も早い復興を心から願っています。