富士山世界遺産構成資産のひとつである船津胎内樹形。なぜかあまり知られていない気がするのですが、かなり珍しい体験ができる神社だと思います。行ったことがない方には、是非一度行ってみて欲しいスポットなので、紹介したいと思います。
ハワイと日本にしかない溶岩樹形
溶岩樹形とは、溶岩が樹木をとりかこみ、冷えて固まった後に、燃えた木の幹の跡が洞穴となったものです。
ハワイ島でも見たことがあるのですが、ハワイのもの(サーストン・ラバ・チューブ)は、人が立って通っても全然余裕な大きな穴だった記憶があります。
溶岩樹形は、ハワイと日本でしか見られない貴重なものだといわれています。
世界文化遺産の胎内樹形
25件ある、富士山世界文化遺産の構成資産のうち、船津胎内樹形と吉田胎内樹形の2つが胎内樹形(溶岩樹形)となっており、内部の形が胎内に似ているということで、胎内巡りの信仰がおこなわれてきました。
船津胎内樹形では、今でも胎内巡りを体験することができます。
真っ暗の中を歩く胎内巡りといえば、清水寺や宮島の大聖院などでも体験することができるのですが、船津胎内樹形はそれとはまた違った胎内巡りができるのが特徴です。
船津胎内樹形
山梨の富士すばるランドの近くにある、船津胎内樹形は、船津胎内神社の中に入り口があります。
まずは、すぐ側にあるフィールドセンターで受付をして、拝観料(大人200円、小中学生100円)を支払ってから神社にむかいます。
神社へ入るとすぐ、賽銭箱があり、その奥の穴から入っていきます。
義母は、「え?ここから入るの?」とビックリしていました。
ヘルメットも用意されているので、不安な方は、ヘルメットをかぶって入ることもできます。(子供が小さかったときに、ヘルメットをかぶせて入ったことがあります。)
入って振り返るとこんな感じです。
ここの胎内巡りは、普通の胎内巡りとは違って、真っ暗ではありません。ただ、自然につくられたものを利用しているので、足元はとても悪いです。
ちょっと見にくいのですが、こんな細いところもあるので、体格によっては、四つん這いのような状態で進まないといけないぐらい細いところもあったりします。
なので、かなりの冒険気分というか、ちょっとドキドキ感があります。
出口を出ると、ちょっとスッキリとした気分になります。
昔の人は、富士山に登拝する前日に、この胎内で「生まれ変わり」をしていたらしいです。
注意点
ちなみに、ハワイ島のやつみたいに、気軽に体験できるわけではありません。
足腰が悪い人、服が汚れるのが嫌な人は、入らない方がいいと思います。
下に降りていく部分もあるので、靴は歩きやすいスニーカーなどがおススメです。
最後に
前回行ったときも空いていましたし、今回は、小学生の団体がいたので、ちょっとわちゃわちゃしていましたが、一般の観光客は少なかったです。あと、忍野八海は海外からの旅行者でごった返していましたが、ここは、あまり知られていないようで、ゆっくり観光することができました。