たまたまこの記事を読んで思い出したことがあるので、
ちょっと書いてみたいと思います。
少し前に、箱根に行きました。
今まで箱根に行くときは、毎回車だったのですが、1日目は、義母と息子と3人だったので、初めて小田急のロマンスカーを利用しました。ロマンスカーは、ずっと気になっていた存在で、ちょっと楽しみにしていました。
義母と息子は隣に並ぶ席、私は、少し後方で窓際の席をネットでとりました。
乗ってしばらく窓の外の景色を眺めていたのですが、少しして、隣に座ってきた女性が、「すみません。前方の方に、台湾から来た人がいて、日本語が全く話せません。席を変わってもらえますか?」と片言の日本語で話してきました。
私は、正直かなり困惑しました(安藤さんと一緒ですね)。せっかく窓際の席を予約したということもありますが、乗客同士の座席交換は、利用会社によっては規則違反に該当する可能性があると聞いたことがあるからです。
とりあえず、その方の席へ隣の人と行ってみたところ、かなり年配のおばあさまでした。せっかくの日本旅行だし、これが最初で最後のロマンスカーの可能性もあるでしょうから、席を交換することにしました。おばあさまは、「謝謝、謝謝」といって移動していきました。まあ、ロマンスカーの旅が、不安な旅より、楽しかった思い出になってもらった方がいいですしね。私は、いつでも乗れるっちゃ乗れるし(乗らないかもだけど)。車掌さんが切符のチェックにきたら、状況を説明しようと思いましたが、結局検札はありませんでした。
さて、交換した席は通路側だったので、景色がそんなに楽しめなかったのですが、それより気になったのが、隣に座っていた女性です。平日の午前中ということもあって、ロマンスカーの乗客は、ほぼ海外からの旅行者だったのですが、私の隣も、海外からの旅行者でした。
そして、何を警戒しているのか、ぎっちぎちに緊張して膝の上で荷物を抱えており、最初は、このかばんの中に、何かとても大切な物(大量の現金とか?)でも入っており、盗られないように気を付けているのか、それとも、日本のどこかで物を盗られそうになったことがあるのかも?とか、私が、なんかヤバい雰囲気を出しているのか?とか色々想像してしまいました。
すると、海老名駅かどこかで、英語で「ここは箱根湯本?」と聞いてきました。なるほど、箱根湯本がどこかわからなくて不安だったんだと納得。
私は、「箱根湯本はここではない。終点(the last stop)だ。」と英語で言ったのですが、どうやら、ここではないことは理解してくれたが、終点の部分が伝わらなかったようです。こっちの英語も片言だし、向こうも英語圏ではない感じだったので、もうちょっとうまくなんとかできればよかったのですが。
その方は、終点まで、時々私に確認して、私は、「not here」と答えて、終点に到着しました。降りるときに、「ここが箱根湯本です」と伝えると、隣の方は、ほっとして、はじめて笑顔を見せてくれました。
私は、すぐに同じホームにとまっていた箱根登山鉄道に乗り込んだので、あの方が電車を降りたあとどうなったのかはわかりません。無事に楽しめていたらいいのですが。
というのを思い出したので、ちょっと書いてみました。
インバウンドが増えて、こういったことは結構あるあるなのかもしれませんが、みなさんはどう対応しているんでしょう。ちょっと気になります。