「神隠し」といえば、ジブリの千と千尋の神隠しを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。千と千尋でも「神隠し」が重要な要素のひとつとなっていますが、ちょっとドキッとするような言葉だと思います。
横浜市には、この「神隠(かみかくし)」と名の付く地名が実在します。
すごく気になったので、実際に行ってみました。
横浜市港北区にある「神隠」
私が最初に「神隠」の存在を知ったのは、横浜市港北区にあるバス停がきっかけでした。地図で見てみると、バス停の近くに「神隠公園」もあることがわかりました。なぜ、そんな地名になっているのか、とても気になるところですが、はっきりとはわかっていないようです。
由来はよくわかりませんが、「神隠」が使われている場所がいくつかあるようなので、実際に行ってみました。
神隠橋


なぜかGoogleマップにはのっていないのですが、ヤフーの地図だと検索したら出てきます。位置的には、神隠公園から第三京浜方面に向かっていって、最初に左に見えて来る橋で、ちょうど第三京浜の真上を通ることができる橋です。
立地的にあまり使われない橋なのかと思っていましたが、意外と車が通っていました。
あと、私は行ってはいないのですが、神隠公園からきて、神隠橋を1本すぎてもう1本先に行くと、第三京浜を超えて渡る「神隠人道橋」があるようです。(ヤフー地図に出てきた)
神隠公園
子供が遊ぶ公園に、この名前をつけるかなぁと個人的には思うのですが、何の変哲もない、ごくごく普通の公園です。時間的に子供は遊んでいませんでしたが、ちょっと名前が気になり過ぎる公園です。
ちなみに、この公園から神隠のバス停へ向かう途中にこんな看板が。
この階段をのぼった先にある手打ちそばは、恐らく知る人ぞ知るプチ秘境にある穴場なのではないかと思います。口コミによると、結構美味しいとのことです。
バス停「神隠」
東急バスのバス停です。私が行ったときにちょうどバスが来たのですが、2人乗って行ったので、このバス停を利用している方はそれなりにいるようです。
ちなみに、反対側のバス停は、春(4月初旬がおすすめ)になるととても綺麗で、こんなバス停からバスに乗ったら、知らないどこか美しい世界へ連れていかれるんじゃないかという気がするほどでした。こちら側のバス停は、以前は待合室の中になぜか熊手が飾られていた(昨年はあった)のですが、今年は熊手は見当たりませんでした。
いずれにせよ、なんとなく不思議な雰囲気のバス停でした。
神隠稲荷
今回、地図を眺めていて、「神隠稲荷」というおいなりさんが近くにあるのを発見して、改めて神隠に行ってみたのですが、Googleの地図の指示通りに北側から向かうルートでいくと、入ることができませんでした。バス停のある道路の方から行ってみると、なんの看板もないですが、こんな感じの鳥居が続いており、ようやく入ることができました。
千と千尋でもそうでしたが、神隠しと稲荷神社は、関連がなにかしらありそうです。
狐(きつね)にさらわれたといって稲荷(いなり)神社に願ったり、稲荷下げに頼んだりする。稲荷神に願うと狐が罰せられるので、すぐ返してくれるという。
引用元:神隠し(かみかくし)とは? 意味や使い方 - コトバンク
最後に
横浜のイメージとはちょっと違うエリアにあるのが「神隠」ですが、全体的に、人知れずひっそりと存在しているようなのどかな雰囲気でした。多分、何も起きないと思うのですが、それでもどこかドキドキするようなスポットでした。