初詣には、広島の宮島にある厳島神社へ行ったのですが、
宮島には、大聖院というお寺があって、そこも一緒にお参りしてきました。その大聖院で体験してきた戒壇巡りについて書いてみたいと思います。
大聖院について
厳島神社の回廊を抜けてそのまままっすぐ行ったところにあるのが、大聖院です。宮島にある寺院で最も歴史が長く、空海が西暦806年に開基したとされています。
戒壇巡りとは
戒壇巡りとは、胎内巡りともいわれており、善光寺や清水寺のものが有名なのですが、暗闇を手探りで進むことで、生まれ変わって極楽へ行くことができると言われているものです。こちらの大聖院では、中国観音霊場各寺院の本尊と本堂前のお砂と灰が安置してあり、堂内は真の闇でこの暗黒の世界をめぐれば、37ヶ寺お参りしたのと同じ功徳があると言われている、修行道場になります。
参道の階段を上って、右手にある観音堂の下で戒壇巡りができます。
真っ暗闇を体験してみて
こちらが戒壇巡りの入り口になります。毎年家族と一緒に、ぶつかりながら入っていたのですが、今年はあえて、一人だけの状態で入って見ました。結果、一人で入ることを強くおすすめします。途中で観音様がいらっしゃるところは、ぼんやりとあかりがついておりますが、基本は真っ暗です。この真っ暗の状態ですが、普段の生活では体験できないくらい本当に真っ暗なんです。何も見えないと、前に進むのが不安です。まっすぐなのか、右なのか、左なのかわかりません。とりあえず、手探りで壁を辿りながら進むのですが、一番不安なのが、前に人がいてぶつかることです。それを探るために、じっと立ち止まり耳を澄まします。これが結構難しくて、集中しないと聴覚から情報を得ることに慣れていないので大変です。普段如何に目からの情報に頼っているかということを思い知らされます。普段、目を酷使していることもあって、目に感謝しなきゃなと思いました。また、暗闇の中を進むので時間間隔も距離感も全くわからず、ゴールがどこにあるのかが全く見えない為、いつまでこの状態が続くのかと不安になってしまいます。やっとゴールの光が見えたときは、とてもホッとします。
最後に
厳島神社は有名でほとんどの人が足を運ぶと思いますが、大聖院の中でも戒壇巡りは、あまり知られていないような気がします。暗闇でパニックにならない方であれば、是非おすすめです。戒壇巡りを終えると、このような素晴らしい風景を眺めながら、清々しい新たな気持ちになれると思います。