大阪万博の大屋根リングを横浜花博で再利用するという記事を書いたのですが、
大屋根リングだけでなく、パビリオンも再利用されるものがいくつかあります。
今回は、大阪万博で利用されたパビリオンが、横浜花博でどううまれかわるのかについて、情報をまとめてみたいと思います。
ノモの国→やさしくなりたい。STUDIO
パナソニックグループのパビリオン「ノモの国」の外観は、、「バタフライモチーフ」と呼ばれる小さな細胞のようなパーツをパズルのように組み合わせて作られていました。
閉幕後に部材の99%以上を再利用する循環型プロジェクトの一環として、「解体してトラックで運べること」を前提に設計されていました。
再利用先は、東邦レオの「やさしくなりたい。STUDIO」です。

横浜花博では、ドーム型の緑の空間にうまれかわります。このファザードにビールの原料である「ホップ」のつるを這わせていくようで楽しみですね。(このホップを使ってビールを作るようです!)
また、パーツの再利用だけでなく、「ノモの国」の想いも継承したものにしたいとのことです。
「やさしくなりたい。STUDIO」特設サイト
ウーマンズ パビリオン→屋内出展
資生堂などが出展した「ウーマンズ パビリオン」の外観を美しく彩っていた「組子(くみこ)パネル」。
実はこのパネル、2020年の「ドバイ万博」で使われたもののリユースでした。つまり、【ドバイ ➔ 大阪 ➔ 横浜】と、3つの国際博覧会を旅する世界的にも超レアな「二度目のリユース」として、横浜花博の屋内出展でみたび輝きを放ちます。

横浜花博では、屋内出展で再利用されます。
「ドバイ → 大阪 → 横浜」と旅してきた世界で唯一の組子パネルとして、写真撮影スポットになるかもしれません。
アイルランド館

アイルランドパビリオンの外装に使用した、アイルランド産の米松でできたルーバー状の木材約1,000本を、極力原型を生かしたまま横浜花博のメインゲートに再利用されます。
GREEN×EXPO 2027のマスターアーキテクトを務める隈研吾氏からもアドバイスを受けて実現したデザインとのこと。
大阪万博で、アイルランドパビリオンに行った方は、ゲートをくぐる瞬間に、「あのアイルランド館の木の温もり」を感じられるのではないでしょうか。
この他にも、見た目ではわかりませんが、大阪万博で使用された部材が再利用されます。
三菱未来館
三菱未来館は、大阪万博の時点で「解体してこそ完成する」という使い捨てにしないデザイン思想で作られていることが話題になりました。
横浜花博では、
3Dプリンターで生まれ変わった外装を、実際に触ってみて、「解体してこそ完成する」という言葉の意味を、横浜で体感するのもいいのではないでしょうか。
外食パビリオン「宴〜UTAGE〜」
大阪万博で多くのグルメファンが訪れた、日本フードサービス協会(ORA)のパビリオン。
横浜花博では、この建物の天井を支えていた「TMトラス」という特殊な鉄骨構造の建材が、「大型レストラン」の天井として再利用されます。これにより、平屋建てでありながら内部に1本も柱がない、シームレスで広大な快適空間が横浜に誕生します。
最後に
大型イベントは、終わったらすべて壊してゴミになるのがもったいないというイメージがありました。しかし、GREEN×EXPO 2027は、大阪万博の記憶や素晴らしい技術をそのまま引き継ぐ「つなぐ万博」のモデルケースになろうとしています。
大阪万博に行ったことがある方は、「あ!あの時の建物がこんな形に!」という答え合わせをするのも、横浜花博の新しい楽しみ方になりそうですね。
画像は公式サイトより引用