「植物の意思を可視化する」
と聞いて、え?どういうこと?と多少混乱した。
私自身、畑をやっていて、例えば麻ひもで野菜のつるなどを支柱に固定するときに、痛いかな?とかちょっと考えることはあったとしても、植物に意思があるかどうかなんて考えたこともなかった。
そんな、かなりぶっとんだことをGREEN×EXPO 2027(横浜花博)でやろうというプロジェクトがあると知り、非常に気になっています!
今回は、この謎のプロジェクトについてわかっていることをまとめてみたいと思います。
植物が自ら「動く」未来?
この驚きのプロジェクトを進めているのは、アバターロボット開発のiPresence(アイプレゼンス)社と、空間演出を手掛けるグリーンディスプレイ社です。
彼らが目指しているのは、なんと「植物ロボット」。 自律走行ロボット「temi」の上に植物を載せ、植物が感じているストレスや環境の変化をデータとして抽出。その「植物の訴え」を動きとして表現し、植物が自ら最適な場所へ移動するというものです。
「喉が渇いたから、水の近くへ行こう」 「ここはお日様が足りないから、窓際へ移動しよう」
そんな、まるで生き物のようなふるまいを横浜花博で見られるかもしれません。
この企画が始まったきっかけが面白い!
「このロボットの飼い主ですか?」から始まったプロジェクト
iPresenceの公式マガジン「植物ロボット、はじめました。」では、このプロジェクトの始まりがこう語られています。
「このロボットの飼い主ですか?」
ある日、iPresenceの担当者が自律移動ロボット「temi」を回収しに現れたとき、グリーンディスプレイの担当者から投げかけられた一言です。
続けて、
「突然で混乱されるかもしれませんが……植物を、植物自身が求める通りに移動させてあげたいのですが、実現できますか?」
と、言われ、一瞬時がとまってしまったとのこと。(私もたぶんそうなると思う)
その言葉には、「ロボットに植物を載せて動かしたい」という、実用的な提案以上のニュアンスが含まれていました。
植物の意思を可視化する挑戦
iPresenceはロボティクスと遠隔操作技術で「人と空間の新しい関係性」をデザインする企業。
グリーンディスプレイは、植物を単なる装飾物ではなく「空間のなかで共存する生命」として扱ってきた空間演出のプロフェッショナル。
両社の対話から、「植物の状態データを“意思”として解釈し、ロボットの動きや発話に反映させる」というコンセプトが生まれました。
- 土の湿度
- 光量
- 温度
- 二酸化炭素濃度
といったセンサーで測れるデータを、「植物が今、何を“感じているか”」として読み解き、その結果に応じて、植物を載せたロボットが動き回る。
「植物ロボット」は、こうしてGREEN×EXPO 2027で「植物の意思を可視化する挑戦」として披露される予定です。
「夢物語」ではない、驚きの実績
一見するとSFの世界の話に聞こえますが、この2社がタッグを組んでいるからこそ、期待せざるを得ない理由があります。
人の意志を運ぶプロ(iPresence): 大阪・関西万博では、病気などで来場できない子供たちがロボットで自由に散策できる「どこでも万博」を実現。万博イノベーションアワードを受賞するなど、高い評価を受けています。
植物のエネルギーを引き出すプロ(グリーンディスプレイ): 植物の力だけで発電する「ボタニカルライト」を実用化。すでにGREEN×EXPO 2027の公式教材としても採用されています。
「人の意志」を運ぶプロと、「植物のエネルギー」を引き出すプロ。 この2社が組むことで、私たちがなんとなく感じていた「植物の気配」が、初めて目に見える形になることを期待せずにはいられません。
最後に
ちなみに、このプロジェクトに携わっているiPresence社は、なんと、テレポートを実現しようとしているようです。
ちなみに、iPresence社が掲げる「テレポート」とは、物理的な瞬間移動ではなく、ロボットやデジタル技術を使って「意識だけがその場所に瞬時に移動する」体験のことです。植物の意思をロボットに乗せる今回の試みも、ある意味「植物の意思のテレポート」と言えるのかもしれませんね。
この植物ロボットを本当に横浜花博で実際に見ることができるかどうかはわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います!
参考リンク